ここまでのあらすじ

人生という物語も、伏線が多いほど面白い

読むだけで悟りが開けちゃう?! その名も「イックーさん」

どうもみなさんこんにちは。

白衣さんです。

 

まえおき

 

前々から、ブログをはじめようと思っていたものの、

なかなか始められなかった理由として、

 

「記念すべき一つ目の記事は何がふさわしいか」

 

で、悩んでしまい、いいネタがあったら、その時に始めよう、

なんて思っていた、ということがあります。

 

でもですね、 

そんなんじゃ、一生、ブログなんて始められないじゃん

と、ようやく気づきました。

 

そもそも、ブログって、自分の「日記」をネット上に公開するようなものが始まりだったわけで、

日記とは、その日あったことや思ったことを書くわけですから、

素直に、その日あったことを、とりあえず書いてみればいいんですよね。

(上手く炎上とかさせて、アクセス数を稼ぐとか、そいいうのはまた別のハナシ)

 

 

全開のパロディギャク(主に下ネタ)、その名も「イックーさん」

 前置きが長くなりましたが、本日のネタは、「今日読んだ本」です。

 

イックーさん (角川スニーカー文庫)

イックーさん (角川スニーカー文庫)

 

夢漏町(むろまち)幕府 の頃、さる山寺のたいそうイキやすい小坊主が主人公。

その名も、イックーさん。

 

悟り状態(イッた後に訪れる「賢者タイム」)でのヒラメキを使って、

お寺に舞い込む面倒ごとや、将軍様からの無茶ぶりを解決してく、というお話です。

 

こちら、「カクヨム」というKADOKAWAが運営する小説投稿サイトから誕生したラノベでして、タイトルからお察しの通り、元ネタはかの有名な「一休さん」ですね。

kakuyomu.jp

 

 

わたくしですね、こうみえまして(?)、下ネタが大好きなんですよね、はい。

ついでに、ギャグもパロディものも、きわどい時事ネタも大好きなので、

本屋さんで見つけて、つい買っちゃいました。

 

「記念すべき初めての記事」が下ネタ全開のラノベの紹介って、どうなの?

 

という気もしますが、Facebookツイッターでは、ビビッて話題にできなかったので、

これはこれでアリということにしておきましょう。

 

中身はといいますと、23話の小咄と数篇のカキおろしになってます。

(第21話毛刈りの怪の咄、が未収録ですが、名探偵コ●ンやポ●モンGOといったネタが、アウトだったのかも知れません。2巻目に期待ですね。)

一話が数ページしかないので、サクッと読めちゃうのもイイところ。

 

ショートショートみたい、といえば、一見かっこよくも聞こえマスが、

中身は、登場人物の名前から、オチ、文体の文字変換まで、

一貫して下ネタが貫かれています。

 

変態ばかりの登場人物 

本作の魅力の一つは、どの登場人物も、キャラがかなり濃い点です。

 

「蜷川†原罪†右衛門親当」

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にながわ・Sin(しん)・えもん、と読みます。

「原罪」と書いて「シン(英語で罪のこと)」と読ませたり、

ミドルネームっぽく区切ったり、区切りに「†(ダガー)」を使ってるあたり、

かなりイタいですね。

 

またの名を蘊智(うんち)。幕府のマン所代。ということみたいですが、

元ネタは、足利義満の側近で、寺社奉行の武士「蜷川新右エ門」でしょう。

 

いつも、カリントウやソフトクリーム、おはぎなどをモシャモシャしていますが、

一口ほしいというと、真顔になって、やめておけ、と譲りません。

なぜでしょうね?

 

「亀頭屋某」

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きとうや・なにがし。幕府御用達の商人で、大人の玩具売り。

「TENGU」や、「携帯花魁シリーズ吉原」が大人気商品。

 

キャラクターのシルエットが、もう、そのまんまですね。

 

「足嗅義満公」

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あしがく・よしまんこう。夢漏(むろ)町幕府、三代将軍。

 

いつも、自分の足の匂いを、クンカクンカスーハースーハーしている。

金カク寺にイックーさんを呼びつけては、無茶ぶりや無理難題を押し付けてくる常連キャラ。

元ネタはもちろん「足利義満」でしょう。

 

このほかにも、「キッ✕✕(ちょめちょめ)さん」や「シコいちさん」などのライバルも登場します。

 

各話の元ネタ

一休さんのとんち話といえば、「このはしわたるべからず」や「屏風のトラ」などが有名でしょう。

 

もちろん、これらを元ネタにしたお話は、読めばすぐにそれとわかるのですが、

中には聞いたことのない話もあったので、少し調べてみました。

 

すると、とんちばなしの主人公として有名な、「吉四六(きっちょむ)さん」や「彦一(ひこいち)」のお話を元にしたものもあるようです。

 

元ネタのほとんどは

hukumusume.com

こちらのページで読むことができます。

(残念ながら、青空文庫にはないっぽいです。)

先に元ネタを頭に入れておいてから読んだほうが、面白さとくだらなさが倍増して、より楽しめますよ。

 

 

それらに加えて、有名な古典落語である「寿限無(じゅげむ)」が元ネタの話(第14話ある小坊主の咄)や「芝浜」を元ネタにしたお話(第21話好きなことでイキてイク咄)も収録されています。

 

とくに、芝浜を元ネタにしたほうは、かなりオススメです。元は、夫婦の人情を描いた名作古典落語なのですが、イックーさんの世界観にアレンジされると、

オチの部分のくだらなさがタマリませんでした。

 

触発されて、、、

せっかくなので、昔思いついたなぞかけを、ここに書いておこうと思います。

 

「ステンドグラス」とかけまして「腹上死」とときます。

そのこころは、どちらも「はめごろし」でしょう。。。

 

おあとがよ、、、いや、やっぱり、書かなきゃよかった。

 

 

まとめ

さて、今回ご紹介した「イックーさん」、いかがだったでしょうか。

 

一見すると、「有名なお話を●●風にアレンジした」だけのように思われるかもしれません。

 

しかし、少し読んでみると、

登場人物の設定やお話のオチなど、細かい部分にまで下ネタが行き届いているところから、

作者の、小咄や時代背景への(業の)深い知識と、下ネタへの並々ならぬ熱いこだわりが伝わってきます。

 

一話読み終えるごとに、自分も少し特を積んだような気分になれます。

(※個人の感想です。)

 

下ネタが大好きな方、とんち話が好きな方、歴史が好きな方、声を出して笑ってストレスを発散したい方は、

ぜひ一度読んでみてください。

 

白衣さんは「イックーさん」を応援しています。

 

しょーもないレビューを最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

それではまた次回でお会いしましょう。ノシ